木材のメンテナンス
建物の意匠にこだわり、外部に木製品を使用することはよくあります。
木材は自然素材であり、温かみや風合いがあります。
そのため、住宅の外観に自然な美しさを与えることができます。
木材の持つ経年変化のいわゆる味の一つです。
日本に現存する築1000年を超える寺社仏閣は総じて木造です。
木材には耐久性があることの証左ですが、
劣化を防ぐためには定期的なメンテナンスが必要です。
外部からの湿気や紫外線による劣化や腐朽を防ぐため、
塗装や防水処理などの定期的なケアが必要です。
特に雨や湿気の影響を受けにくくするための設計上の配慮は必須です。
適切に木材を使用し、メンテナンスを行うことで
木造建物は長きに渡って存在していることを理解しておく必要があります。
木材を使用した外壁の建築費用は、他の素材に比べて高くなることがあります。
また、メンテナンス費用もかかるため、長期的なコストを考慮する必要があります。
すでに木材を使用し、メンテナンスに困っている方もいらっしゃると思います。
その場合の対処方法について一例をご紹介いたします。
こちらの建物は木材の使い方が特徴的です。
構造材をあらわしにし、意匠性に貢献しております。
築6年の建物ですが塗装の劣化が見られ、雨漏りも発生しております。
同様の塗装を施し、コーキング処理することで防水する事ができますが、
耐久性向上を優先させたい目的で他の方法で防水工事を行いました。
こちらの防水工事は蓄熱を抑え、ひび割れ抑制効果があります。
自然素材の意匠からモダンな雰囲気に様変わりです。