耐震診断事例

古い家に住んでいる方や、中古住宅の購入を検討している方は、
「この家は地震が来たらどうなるのだろう」と不安に思っているかもしれません。
見た目だけでは、家の耐震性を判断することはもちろん難しいです。
ただし建物の建築時期を知ることで、
その家が「旧耐震基準」か「新耐震基準」かを判断できますが、
それだけでは安心できません。

建物は一定の構造基準を満たせば建築基準法をクリアし建築できます。
しかしながら、建築基準法は最低限の基準を示しているに過ぎません。
そのため、家の強度や仕様が基準ギリギリなのか十分にクリアしているのかは分かりかねます。

耐震診断を行う際、建築時の図面や確認申請書が揃っていないことが多いです。
耐震状態を確認するために壁を壊すのは現実的ではありませんが、
サーモグラフィカメラを使うことで、
壁の内部を非破壊で確認することができます。

例えば、室内をサーモグラフィカメラで撮影すると、温度が高い部分が明るい色で表示されます。

⇓こちらの建物をサーモグラフィカメラで撮影すると・・

⇓ このようになります。

この画像を解析すると・・・

⇓奥の壁に筋交いが入っていることが確認できました。

サーモグラフィカメラを活用する最大のメリットは、壁を壊さずに内部の構造を確認できることです。

耐震診断を受けることで、漠然とした不安を客観的に把握し、
次の対策を考えることができます。
現在、日本全国では約900万棟もの建物が耐震化されていないと言われています。
地震などの災害はいつ起こるかわかりませんが、
普段からできることを着実に進めていきたいものです。

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